■ 第4回:配信スケジュール設定 アパレルショップ マーケッター 大野 氏(仮名) _______________ さて、何を送るんだ?  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ さあ、データベースの整備も一通り完了した。メールアドレスも順調に集まっ ている。ここまで夢中でメール配信のための準備を行ってきたが、ふと考えてみ ると、当社のショップからのニュースを定期的に流すとしても、さて何を送れば よいのだろうか?メールマガジン等も購読しているが、あんな長いものをいつも 書いていては、私の身が持たない。もともと文才のかけらも感じたことのない私 にとって、長いメールを書くことはかなり辛いもの。さて、どうしたものか… いろいろ考えた挙句、とりあえずコラムとかは全く無しで、ショップの新着ニ ュースを主にお客様にメールするのが一番かと考えた。 ________________________ ショップのニュースって何があるんだろう?  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ショップから定期的に送ることの出来る内容をリストアップしてみよう。 ≪1シーズンでのニュース、新着情報≫ ・シーズンの新作入荷 ・スポットで入荷する商品の情報 ・特別招待会(お得意様向けプレセール)ご案内 ・一般セールのご案内 ・お誕生日のお祝い など 考えてみて、殆どはこれまでもお客様にDMをお送りしていることに気づいた。 しかし、全部が全部というわけではない。スポット商品のご案内などは、内容が 一時的なものであるため、印刷などにコストを割けないという理由でDM展開は していない。 その点、メールであれば、即時性・低コストといった面から、メールを受信し て頂いているお客様だけのキャンペーンなんかを企画できる。今までアプローチ しきれていなかった部分も補うことができる。 やはり、メールを用いてお客様に気軽にアプローチできるというのは、柔軟性 があり、かなりの期待が出来る。考えながら、夜中一人で興奮していた。 _______________________ お客様には読んでいただけるのだろうか?  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ いろいろとお客様にお送りすることのできる情報が明確になってくると、一刻 も早く、出来るだけの情報をお送りしたいという衝動に駆られた。が、さて一方 で、私もメールマガジンをいくつか購読しているが、読んでいないものが殆ど。 当社からお送りする情報は、果たして読んで頂けるのだろうか。不安がよぎる。 そこでまた考えてみた。私が読まないメールマガジンって、どんなものだろう? ・毎日送られてくる。 ・長い。目当ての内容を探すのが大変。 ・購読してはみたものの、興味にそぐわない。 ・読む時間がない。 大体このあたり。興味のないものを除いて、大体の理由が、私の時間的都合だ ということに気が付いた。読む時間がなかったり、読むために割く時間がもった いない。 では、読んでいただけるようにするには、どうしたらいいのだろう? お客様が時間をかけずに読める分量を、一定間隔でメールしていけばいいんじゃ ないだろうか。一度その考えに基づいて、スケジュールを作ってみよう。 また、スケジュールを組むことで、無理なくメール配信を続けていけるという ことも、ひいてはお客様のためになることだ。 _____________ スケジュールの決定  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ショップから送ることのできる情報の量が把握でき、お客様へお送りするおお よその間隔は、自分が読む側に立って考えればなんとなくつかむことが出来る。 その、マーケッターとしての勘に基づいてスケジュールを設定してみた。 ≪配信スケジュール≫(◎=配信) ┌─────┬─────┬─────┬─────┐ │ 3月 │ 4月 │ 5月 │ 6月 │ │上 中 下│上 中 下│上 中 下│上 中 下│ │旬 旬 旬│旬 旬 旬│旬 旬 旬│旬 旬 旬│ ┌────────┼─────┼─────┼─────┼─────┤ │新商品入荷 │◎ │ │◎ │ │ │注目アイテム │ ◎│ │ ◎│ │ │キャンペーン情報│ │ ◎ │ │ │ │サマーセール開催│ │ │ │ ◎│ │特別招待会 │ │ │ │ ◎ │ └────────┴─────┴─────┴─────┴─────┘ 約2週間に1度の頻度でのメール配信。1回あたりの情報量については、まだ 決めていないが、気軽に読み飛ばせる程度の量がいいだろう。私も書くのが大変 になる。 ちょうどシーズンとしても、3月の上旬には、一通りの春物新作が出揃う。 その頃を見計らって第一回目のメール配信を行えば、タイミングもちょうどいい。 いろいろな準備を進めゆくなか、メールマーケティングに対する期待はどんど んふくらみ、一刻も早く実行してみたいと考える一方、肝心のメール配信作業に ついて、実は殆ど何も考えておらず、それが大きな問題を巻き起こすことになる。 第5回 コンテンツ作成・配信システムの選定、EMM配信 につづく