■ 第7回 メールマーケティングに有効なコンテンツの作成 __________________________ 一般的なメールマガジン・メールニュースの形式  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 受信するメールマガジン(MM)やメールニュース(MN)。 「どれも似ている」と思ったことはありませんか? 大抵、件名を[]で括り、コ ンテンツのヘッダにタイトルとデザイン、フッタに編集・発行元を挿入している はずです。MMやMNには決まった形式があるのでしょうか? MMやMNには「メールで配信する」といった以外に約束事はありません。 メールマガジンは「メールで雑誌(magazine)のように情報を届ける」といった 意味から、手軽に発行されるようになり、日も浅いままにインターネット上に普 及してしまったものです。ですから、“雑誌”を真似て作られたものであり、そ れが形式と一般的に定着しているのでしょう。 しかし、ここで解説しているのはマーケティングのためのメール配信。主役は情 報です。MMと同じように雑誌ブランドを表に出すことが重要ではなく、いかに 顧客の興味を惹く情報を提供し、いかに営業効果を高めるかが課題となります。 いつまでもMMの一般的な形式と同じに配信しては何の効果も得られません。 ________________________________ 形式にこだわらず、体温にこだわったコンテンツ作成をめざす  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 主役である情報をメインにするにはどうすればいいのでしょうか。 一般的な形式にこだわリ過ぎてしまうと、脇役の件名・ヘッダ等は、目に見える・ 目立つ部分であるため、主役をつぶしてしまうことになります。だからといって 脇役を疎かにしてもいけません。脇役を固めてこそ主役である情報が引き立つの です。では、主役を丁度いい加減で引き立たせる工夫を考えてみましょう。 ━━━━━━━━━ ◆ 件名の工夫 ━━━━━━━━━ [インデックスデジタル Weekly]というMMがあると仮定します。 件名:[インデックスデジタル Weekly]3月 8日号 プレゼントキャンペーン実施中! 件名:[インデックスデジタル Weekly]3月15日号 新商品モニター募集! といった件名で配信されていた場合、メーラーで受信した際は、本題である内容 が途中で隠れて読めないといった問題を想定することができます。 そこで、[インデックスデジタル Weekly]という定型件名を、伝えたいことの 後ろに持っていくことで解決してみましょう。 件名:プレゼントキャンペーン実施中!〜インデックスデジタル Weekly3月8日号 件名:新商品モニター募集!〜インデックスデジタル Weekly3月15日号 どちらの方が情報が引き立っていると思いますか? もちろん、このようにすると「インデックスデジタル」という名の ブランド価値は上がらないかもしれませんが、顧客にとって重要なのは、発行元 よりも中身。イチオシの情報を件名の目立つところに入れることによって、開封 率がグッとあがります。 ━━━━━━━━━━ ◆ ヘッダの工夫 ━━━━━━━━━━ 罫線や記号を駆使して、毎回同じデザインのタイトルを送っている場合、タイト ル部分に懲りすぎて、スクロールしないと情報が読めない…という事態もありま す。思い切って削除してあいさつ文を挿入すれば、以下のようなスッキリとした 情報のインフォメーションになります。 例 ┌――――――――――――――――――――――――――−−−−−−−− |○○さん こんにちは! | |いつもインデックスデジタル Weeklyをご愛読いただきありがとうございます。 |今回は、本メール受信者優遇のプレゼントキャンペーンのお知らせです。 |○○さんに、プレゼントが当たりますように・・・!! |では、気になる商品があったら即応募してくださいね〜〜o(^o^)o | |〜〜〜以下 コンテンツ本文〜〜 | いかがですか? 決まったデザインのタイトルを入れたメールは、受信者全員に 同じものを送っていると思われ、無機質で冷たい印象を与えるものですが、この ように顧客に呼びかけ、情報を「○○さんのために」といった特別待遇気分 を演出することで、営業担当者がマンツーマンで話し掛けているかのごとく感じ られ、配信した情報が、顧客それぞれのもとで生きてくるのです。 インターネットは顔がみえないコミュニケーションツール。だからこそ人間味の 豊かなコンテンツの作成を目指し、顧客に親近感を持たせるアプローチを展開で きるように心がけましょう。 __________________________________ 最適なコンテンツの作成方法とは?  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ さて、ここまでで一般的なMMからの脱却は図れたことと思います。しかし、こ れだけでは最善のコンテンツが作成できたとはいえません。最善のコンテンツと 断定できるのは、マーケティング効果が現れてから。つまり、マーケティング効 果がでるまでコンテンツの工夫は続けていかなければいけません。そこで、トー タルバランス(全体)とエレメント(要素)にわけて可能な限りの工夫を考えて みましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ トータルバランスの工夫 ━━━━━━━━━━━━━━━━ 文章は「顧客が飽きない程度」「顧客が一息で読める程度」の量が適正とされて います。しかし、MMをみる限り、紹介したい情報をむやみやたらに詰め込んで メールが長くなり、ついには読まれなくなる・・・といった現象を目にします。 その解決策は、配信する情報の質によって異なります。大まかに分類すれば、 「ニュース系」「読み物系」の2つです。配信するメールも、いずれかに分類さ れることと思います。該当する注意・対策を参考に全体的なバランスを工夫して ください。 ◇ ニュース系の場合 掲載する情報の件数は多くても問題ありません。ただし、1件ごとの紹介文に注 意が必要となります。顧客にとって、全てのニュースについて詳細が必要なわけ ではありません。見出しと簡単な紹介文を読んだ上、詳細が知りたいと思ったも のに関しては、自発的に詳細記事のURLをクリックします。つまり、1件単位 をダイジェスト形式で表現することが重要なのです。もちろん、よりニュース性 の高い情報から順番に掲載する必要性は言うまでもありません。 ◇ 読み物系の場合 飽きない程度、一息で読める程度というのはA4用紙で2〜3枚。この分量で収 まるように簡潔にまとめることでバランスを適性にできます。しかし、収まらな いから文章が長くなって苦労している・・・というのが本音である場合、発行頻 度を増やし、こまめに配信することで文章を分割しましょう。適正な文章量で配 信すれば、顧客は全部読みきることも可能になります。また、頻繁に配信するこ とで前回の配信内容を覚えていてくれたり、反復によって認知度が高くなったり と相乗効果もあります。 ━━━━━━━━━━━━━ ◆ エレメントの工夫 ━━━━━━━━━━━━━ コンテンツにおける重要なエレメント(要素)は、主に「文体/顔文字」「情報 紹介部分のデザイン」「コラム/編集後記」です。 文体/顔文字・情報紹介部分のデザインは、顧客データベースの属性を分析する ことで見えてきます。顧客のうち、20代の女性がコア層であれば可愛らしい顔文 字やフレンドリーな文体が好まれる可能性がありますし、女性・男性の割合が均 整とれているのであれば中性的な文体が好まれることもあります。 コラム/編集後記については、特に問題視される企業も少ないかと思いますが、 実際は顧客にとって気になる部分です。コラムがおもしろいと感じた顧客の多く は、その発行者のコラムを読むために購読を続けます。もちろん、コラムを読ま ない顧客も多くいますが、一部のコラム愛読者が、コラムをきっかけに優良顧客 に変貌する可能性を思えば、コンテンツの最終部分にコラムを挿入してみてもい いのではないでしょうか? 今回述べたそれぞれの工夫は、発行開始してから継続して行っていくべきポイン トで、持続してこそメールマーケティングの効果として具現します。各工夫を抜 け目なく配慮することで発行するコンテンツを最適の形へと導いてください。